育児中の方なら、誰でも育児に関する本を読んだことがあるのではないでしょうか?
私も例外ではなく、何冊も育児本を読んでいます。
でも、なかなか素直な気持ちで読めないんですよね…。
育児本って、場合によってはモヤモヤした気持ちになってしまうことありませんか?
育児本を素直に読めない私と、そんな私の愛読している育児本について書いてみたいと思います。
目次(ジャンプします)
よくある育児本に反発してしまう
ここでいう育児本というのは、子供への接し方やしつけのアドバイスがメインに書かれている本のことです。
子育てでイライラしたり困ったりすることの解決や、子供とのよりよい接し方のアイデアを求めて私は育児本を読むのですが、逆にモヤモヤする気持ちになることも多いんです。
その理由は次のような感じです。
そんなにうまくいったら苦労しないよ!
育児本でよく見かけるのが、「こういう場合はこういう対応がいいよ」というのを子供との会話例をあげて説明しているパターンですよね。
例えば、こういうものです。
子供が片付けなくてイライラしてどなった
↓
子供は叱られて泣いてイヤイヤ片付けた
これを次のようにしてみましょう
子供が片付けないので「10分経ったら片付けようね」と言った
↓
10分後、自分から片付け始めた
えー…
それ言って片付けてくれる子なら最初からイライラしないです。多分。
と、ついついひねくれた感想を持ってしまいます。
幼い子をお持ちの親御さんならわかっていただけるかと思いますが、そもそも「片付けなくてイライラする」のではなくて「10分経ったら片付けようね」と言って10分待った上でなお片付けないから困っている、みたいな感じですよね。育児って。
これは何を根拠にしたアドバイスなんだろうか、と考えてしまう
また、育児本には「大人が○○をすると子供は△△になるので気を付けましょう」みたいな記述も多いですよね。
でも、人の感じ方や行動は千差万別なのでは?これは何を根拠にしたアドバイスなんだろう?
個人の経験?それはうちの子にも当てはまるの?
と、これまた素直じゃない読み方をしてしまうのです。
何か責められているような気がしてしまう
あるあるだと思うのですが…
育児本の中で語られる「良い育児」がうまくできない自分を責める気持ちになりながら読むことがあります。
個人的には、とある方の本はどうしても相性が悪い?ようで、何冊か読んでみましたがどうしてもしんどくなります。
その一方で、本の著者に応援してもらえるような、元気をもらえる本もあります。
その違いは、子供のことだけを考えて書かれた本か、読者である親にもあたたかい目を向けている本かの違いではないかなと感じているのですが…どうでしょう?
これから紹介する本は、子供だけでなくお母さん・お父さんにも著者の思いやりの気持ちが向けられているなぁと私が感じる本です。
こんな私が素直に読めて参考にしている育児本
こんな風についついひねくれた見方で育児本を読んでしまう私ですが、とても素直な気持ちで読めて「子供にイライラしてしまった時はこの本を読めば心が楽になるし、おおらかに子供に接しようと思える」と思っている本があります。
それがこちら。
子どもの見ている世界 誕生から6歳までの「子育て・親育ち」
内田伸子 著
著者の内田伸子教授は【こどもチャレンジ】の監修を手掛けた方で、子供の発達心理学がテーマの本です。
本では脳の発達の仕組みから始まり、実験や調査のデータなどを豊富に用いて子供の発達・成長について解説されています。
その発達・成長に応じた親の接し方のアドバイスが書かれているのですが、根拠が明示されていないアドバイスではなく、調査データを元にしたアドバイスなので、ひとつひとつ理解し、納得しながら読み進めることができるのです。
実験や調査データが沢山出てくる学術的な部分も多い本ですが、文章からは子供の発達をあたたかく見守る著者の気持ちがあふれていて、おかげで「子供が成長していくのはなんてすばらしいことなんだろう!」と感じさせられます。
子供の「大人にとってはめんどくさい行動」の数々…
例えば、ウインナーを食べやすい大きさに切っただけでかんしゃくをおこしたり、あれが欲しいと駄々をこねたり…
それこそが子供の脳が発達している証拠なんだ!と思えば、子供のかんしゃく・駄々こねも愛らしく思えてきてイライラが大幅に減りました。
毎日子供に振り回されてついイライラしてしまうような時に、本当にこの本には救われました。
また、この本には早期の英語教育についてや、所得と学力格差の関係についても調査データを元に論じられているので、そういったことに興味がある方にもオススメです。
この本の良さをもっともっと伝えたいのに、文章力のない自分がもどかしい…!
そう思うくらい、私にとっては出会えてよかった本です。
子育て中のお父さん・お母さん、よかったら一度読んでみて下さい!
